土葬の話

父方の祖父は田舎の小さな寺の住職で、盆や正月には家族で帰郷するのだけれど、子供の時分の私は
それが嫌で嫌で仕方が無かった。
祖父は坊主だからという訳ではないのだろうけれど厳格な人間で、
孫である私や妹にも厳しい態度を崩さなかったし、朝早くに起こされて本堂の床ぶきをさせられるのが
虚弱な私には酷く辛い作業であった。

しかし何より嫌だったのは寺の裏手にある墓地が薄気味悪かったからだ。その頃はまだ土葬で都会育ちの
私にはそれだけでも気味が良くないのに、土葬特有のある現象が特に私を怖がらせたのであった。

埋葬された死体は数週間程すると腐敗のためにガスが出るのであるが、それが腸内などに溜まると死体を
風船のように膨らませてしまう。時々そうして膨れ上がった死体が棺おけの中で破裂してボコンという
音を立てることがあるのだ。

理屈では判っていても、夜中の誰もいない墓地からボコンと大きな音が
響くのは心底怖かった。特に夏場は腐敗が激しいのでよくそういうことが起こった。そのたび私と妹は
わんわんと泣き出し両親を困らせたものであった。

昔の火葬なんかは、薪を使っていましたから一晩中係の人が
焼け具合を見ながら薪を足したりしていたようです。
焼いてると筋肉とかが萎縮?して動いたりするそうで・・・
火力が弱いですから長時間かかりますし骨もたくさん残ります。

一晩中焼いて次の日に骨拾いです。
焼き場の裏の斜面には骨拾いで余った骨をいっぱい捨ててありました。
現在はボイラーのスイッチを押すだけですけどね。