翌朝、俺はAを置いて一人で戻ってきてしまったことに後ろめたさを覚えながらも予定通りその日の山行を実施した
大変だったのは家に帰ってからだった
帰ると母親が青い顔をしてでむかえてくれた
その日、一緒に行くはずだったB
列車に間に合うように、よほど慌てていたんだろう
赤信号を無理に渡ろうとして、車にはねられたそうだ
ザックをしょったまま
だけど、相手方トラックだったそうで即死だったそうだ
なじったりしてすまなかった
きっとお前もいきたかったんだよな、ゴメンな …けど
いっしょに登ったA、翌年、大学入って、新歓パーティーで富士の八号目から六合目まで滑落して首の骨折って死んだ