俺の住むところは田舎で山の近くに、じいちゃんと両親と俺とで暮らしている。
つい先日の朝方、家の前に真っ白な左前足だけ黒い成犬の亡きがらが横たわっていた。じいちゃんが一目見るなり「シロッ!」と叫んだ。親父も「本当だ…シロだ…。」と言って呆然としていた。
じいちゃんは「長い間、おつとめご苦労だったなぁ」、「死んで帰ってくる奴があるか」、「だが帰ってきてくれてありがとう」とか少し泣きながら、その真っ白な犬を撫でながら呟いていた。
その晩、じいちゃんはシロを自室で寝かせて、翌日、庭に埋めた。
それからじいちゃんは大工だった経験を活かし簡素な社をシロの上に建て、昨日、じいちゃんとシロの話しを聞かせて貰った。
じいちゃんは若い頃、大工兼猟師だったらしく、ある日の山中で真っ白な、だが左前足だけ黒い子犬に出会った。子犬は衰弱しており近くに親犬の気配も感じないことから、ああ捨てられたのかな。と思い、連れて帰り飯をやり休ませた。
つづく