部屋を掃除していた姉が、ねぇねぇと聞いてきた。

「やっぱりこの部屋ってさ、私たち以外に誰かが出入りしていると思わない?」
何でそんな不気味なことを聞いてくるのですか、貴女は?

「いやね、このところ毎朝、決まった物がテーブルの上に落ちているのよ。
 置かれているのかもしれないけど。掃除は欠かしていないのにねー」

そういって姉は、団栗を一個差し出してきた。
「これがね、ここ数日、必ずテーブルの上にあるの。
 私はそんなことしないし、あんたもしないよねー」
裏山から何か下りてきてるのかな?
「そうかもねー」

「引っ越せ」
それだけ口にした私に対し、姉妹は顔を見合わせて「予算がねー」とハモった。