窯で生きながらに焼かれているのを尻目にしたり顔で浸っていたのだから。
顔から血の気が引くのを感じた。
青い顔をしていたのか何かに気付いたのか、事が終わった後に係りの人がそっと耳打ちをしてくれた。
昔は燻製のようになった方も居た、山で人を焼くのだ仕方ない。稀にある事だと。
気を遣ってくれたのだろうが逆効果だ。まるで自分が殺してしまったような気がして
喉にモノが通る度につかえそうになった。
火葬場の山には山菜取りの人も来るそうで、決まってこういうことがあった後は山菜が豊富だと云うことに加えて
生物が饐えた臭いもするそうだ。
未だに思い出す。
刀工か何かだったらしく囲炉裏のような木で区切られた恐らく鉄を熱する場所だろう其処から、
焼けた餅を箸で刺して差出しながら祖父はそう付け加えた。