夜中に尿意で目が覚めた。懐中電灯を持って外に出る
外は満天の星空で、月明かりもあったのでライトは付けなかった
「星が奇麗だなー」オッチャンは空を見上げながら、トイレを済ませた

と、テントの後ろの薮からガサガサと音がする
動物だな、と思って気にしなかった
が、音はだんだん近づいてくる。薮の揺れも激しくなる

「なんだあ?」オッチャンはライトを付けて、薮を照らした
その瞬間、目のつり上がった黒っぽい肌をした顔と目が合った
顔だけが、薮からニュっと出ていたらしい
オッチャンはびっくりして、ライトを消した

「猿か?猿にしては大きかった様な気もするが。
 人?それにしては夜中にライトも付けず薮こぎとは・・・」
オッチャンはもう一度ライトを付けて、その場を照らした
もうそこには誰も居なかった
ただ、ガサガサと薮を漕いで行く音だけが聞こえていたそうだ