さて帰るかとヤシガニの入った袋を担ぎ元来た道を下って行こうとする師匠
でもどうもおかしい
ここは何度か来たことのあるところで、迷うはずがないのに(普通の人ならもちろん迷うが師匠は特別)ふと気付くと行こうとした場所とは違う場所に来ているのです
「これは迷わされているな」
師匠は思いました
立ち止まり深呼吸をし、気をさっきよりも引き締めて再び山を下り始めます
少しすると背後に何やら気配を感じるようになりました
ついて来ている…
背後の気配はひとつ、ふたつ…だんだん数を増やしていきます
師匠は後ろは振り返りはしませんでしたが、その気配の正体が何であるかが解りました