高3のときに、部活で夜間山行に行った
メンバーは俺含めて四人
丁度今頃の時期で上り始めたのは五時位だったけど山中は真っ暗
受験終わってすぐだった俺は、体力が落ちてるのを感じつつヘトヘトになりながら何とか上りきった
頂上でさっさとテントを張り、夕食を済ませ、九時には床についた
それで夜中に物音で目が覚めた
明らかに人間の足音
誰かが便所でも行ってんのか?と思ったがどうもおかしい
ずっとウチらのテントの周りを歩き回ってる
それで人数を確認すると俺含めて四人
外では相変わらず足音が響いている
よく聞くと何だかボソボソ言ってる
「帰りたい…帰りたい」
それ以外の言葉を知らないように、ひたすら呟き続けていた
思わず悲鳴を上げそうになると後ろからどでかい手が俺の口を塞いだ
何とか振りほどいて後ろを見ると寝てたはずの顧問が真面目な顔で俺を睨んでた
質問しようとすると口を塞がれ、喋るな、と言わんばかりに首を横に振る
何も喋らないでじっとしているとやがてスッと足音が消えた
すると顧問がやっと口を開いた
「反応すると引張られるぞ、最悪連れてかれる」
訳が分からずポカーンとしていると
「人だった奴の嫉妬は酷いってことだ」
と言い寝てしまった