次の日の帰り際、沼を覗くと老人が又釣りをしていた。よく見れば近くに祠も建っている。――――暗くて気付かなかったな。
今日帰るのだという社交辞令の挨拶を交わすとそのまま帰路についた。
帰りの電車でうとうとしていると後ろの会話が聞こえてきた。昨日の鮫の話らしい。――――案外有名なのか。
聞き耳を立てると大まかな内容は、7匹の鮫の中金槌の鮫ともう一匹が争い尾びれの一部を食い千切られたというモノだった。
又寒気がした。偶然は重なるから偶然なのだろう。老人の名は鰐「ワニ」と云った。鰐は鮫の古い言葉だ。
山中異界。そんな言葉を思い出しながらどっと疲れが溜まるのを感じた。
蛇足
鰈「カレイ」は沼鰈というものらしい。
今日帰るのだという社交辞令の挨拶を交わすとそのまま帰路についた。
帰りの電車でうとうとしていると後ろの会話が聞こえてきた。昨日の鮫の話らしい。――――案外有名なのか。
聞き耳を立てると大まかな内容は、7匹の鮫の中金槌の鮫ともう一匹が争い尾びれの一部を食い千切られたというモノだった。
又寒気がした。偶然は重なるから偶然なのだろう。老人の名は鰐「ワニ」と云った。鰐は鮫の古い言葉だ。
山中異界。そんな言葉を思い出しながらどっと疲れが溜まるのを感じた。
蛇足
鰈「カレイ」は沼鰈というものらしい。