麓から始まる山道を、四時間も歩いただろうか。
柵で囲われた林に、立て看板がある。



立ち入り禁止
立ち入った者は射殺します 地主
必ず 射殺します




皆でへらへら笑い、無闇に感心していたが、やがて
思いもよらない沈黙がやってきた。
脇腹から背中にかけ、虫が這うような寒気があった。
居合わせた全員、まったく同時に、悪寒に震え上がった。
どこかから見られている。




見ているのは、射殺する側だろうか。
それとも、された側だろうか。
帰宅後、全員が高熱を発し、寝込んだ。
目覚めるたび、部屋の湿気が耐え難かった。
全員が、しばらく湿気に悩まされた。