ぱ、という小さな乾いた音を感じた。
聞こえたのではなく、空気の震えを感じた。
目の前を何かが横切り、地面に落ちて転がった。
小さな鳥だ。
白い羽を散らし、激しく回転しながら、褐色の鳥が
地面でもがいていた。
空中に散った白い羽は、腹部の羽毛だ。
鳥はすぐに動きを止めた。
スズメほどの大きさで、掌にすっぽり収まった。
頭をぐったりと落とし、くちばしが大きく開かれている。
荒い呼吸に、小さな白い腹が大きく動いていた。
ぱ、と振動を感じ、掌が震えた。
小さな腹から白い羽が散り、鳥は今度こそ動かなくなった。
手の中、くちばしと目が閉じられた。
最初は空気銃かと思ったが、これは明らかに違う。
見回したが、人影はない。
突然、落ちて死ぬ鳥を、前にも見たことがあったが、
それとも違うように思えた。
せめて埋めようと思い、しゃがんだ。
鳥の死骸を置くと、もうそこに蛇がいた。
迷いもなく、蛇は鳥に近付いた。
2メートルはありそうな、白い蛇だ。
こいつか、と思った。
蛇が鳥を呑み込むのに、5分とかからなかった。