この源平女郎だがやはり「見える人と見えない人」が存在する。
母、姉、祖母の三人で山畑の仕事をしていた。
すると姉が「おかあさん(祖母)あそこで女の人がおいでおいでをしているよ」
母と祖母がその竹やぶを見ても誰もいない。
怖くなった三人は急いで山を降りた。
しかし祖母は翌日、何時ものように山の畑へ向う。


母が「おかあさん怖くないの?」と訊いたら
「せっかく生ってくれた蜜柑の木に申しわけないでしょ。あんた達はしばらく畑へ行くんじゃないよ」
と感情を押し殺した声で話したそうだ。