「ふう…でしたら、大丈夫でしょうね…この写真は私が供養しておきます。」
そう言って、真崎氏は心霊写真を机に上がっていた白い木箱の中に入れる
「ありがとうございました。」
私は、礼をし立ち上がった。
「いえいえ、気をつけてお帰りください。」
そうして、私は曇り空の下、真崎氏の家を後にした。
私は家に帰る為に列車に乗っいた。
ふと、何か人影のようなものが視界の脇を霞めた様な気がして顔を上げると
列車の外は雨が降り始めていた。
駅に降りて折り畳み傘を広げ、私は家へと帰り始めた。
早くもできた水溜りが私の姿を移す。
そしてまた、何かが視界の脇を霞める。
まるで、子供のいたずらのように歩いているうちに何度も何度も私の視界を何かが霞めていく。
そして、私は道路の反射鏡に映った『それ』と目が合ってしまった。
『それ』を見て私は思い出していた。
キャンプの夜、あの写真を写した前日の夜に、あの場所で見えた存在を…。
そして私が最後に見た者は『それ』が大きな口をにんまりと開けて笑う姿だった…。
それは、最後に私の意識は沈んでいった。
次の日の朝
真崎紀夫は、新聞を見ていた。
その死亡欄に見覚えのある名前が載っていた。
それは昨日相談に来た女性の名だった。
もしやと思い、箱の中に入れておいた写真を手に取り、彼は『それ』を見た。
そこに映っていた七つのモノの中のに…。