ある日、一仕事終えた木こりが土場まで戻ってみると
地面に大量の吐瀉物がぶちまけられていた。
未消化の木の実や芋、肉等に混じって
丸呑みにされたらしい野兎までが吐き出され
周囲に酷い臭いをまき散らしている。
その脇には、いつも木こりが持参している
プラスチック容器が蓋を外されて転がっており
中からチェーンソーの混合燃料がこぼれていた。


「誰だか知らんが、酒と間違えて飲んじまったみてえだ」
結局、その日の仕事はそこで終わりさぁ—
と、木こりは腹立たしげな口調でそう言った。