知り合いの話。
彼女と二人で里山を歩いていたという。
少し広くなった峠道に、昔風のお茶屋があった。
彼女の希望で、お茶でも飲んでいこうということになった。
お茶と茶菓子を注文したが、さすがにメニューの大半は今風の物だったそうだ。
店内ではお土産品も売っていたが、片隅に異様なものが置いてあった。


真新しい藁人形がうず高く積まれていた。


お茶菓子を食べ終わると、すぐに店を出たのだという。
肝心のお味の方は、まったく憶えていないそうだ。