日本の例で比較的近年のもの。早川孝太郎「参遠山村手記」
(『日本民俗誌大系』11巻)より。
シャグマ 四十年ほど前の事なり。常光寺山中にて、シャグマと称する
怪物を捕らえたる者あり。顔赤く頭には深き毛を被り人に似て人にあらず狒々のごとき物なりしと言えり。又常光寺山の西南山続きなる竜頭山にも、時折シャグマ現るといいたり。ある時水窪の狩人親子三人にて入
り込み、それらしき怪物に遇いたり。顔の色は赤きようにて判然せず頭に長き髪を頂き、首筋より背にかけてはあたかも蓑を着たるごとくに毛生えいたり。行く手にしばらく立ちてありしが、暮れ近くにて、三人のうち父なる者はついに気づかず、兄弟二人のみは明らかにこれを認めたりといえり。
「参遠山村手記」は昭和2年(1926)に書かれているので、事実とすれば明治20年ころまで見られたことになります。なお常光寺山は静岡県水窪町にある山。
(『日本民俗誌大系』11巻)より。
シャグマ 四十年ほど前の事なり。常光寺山中にて、シャグマと称する
怪物を捕らえたる者あり。顔赤く頭には深き毛を被り人に似て人にあらず狒々のごとき物なりしと言えり。又常光寺山の西南山続きなる竜頭山にも、時折シャグマ現るといいたり。ある時水窪の狩人親子三人にて入
り込み、それらしき怪物に遇いたり。顔の色は赤きようにて判然せず頭に長き髪を頂き、首筋より背にかけてはあたかも蓑を着たるごとくに毛生えいたり。行く手にしばらく立ちてありしが、暮れ近くにて、三人のうち父なる者はついに気づかず、兄弟二人のみは明らかにこれを認めたりといえり。
「参遠山村手記」は昭和2年(1926)に書かれているので、事実とすれば明治20年ころまで見られたことになります。なお常光寺山は静岡県水窪町にある山。