今から十五年前立山室堂のT句小屋に泊まった時夜風呂に入っていた時です
更衣室で着替え 中に入ったら三十代くらいの人がこちらに背中を向けて湯船に入っていました
はじめは別に気にとめることなく私も体を洗っていましたが
いつまでたってもその男の人は湯船に浸かったままで私も入ろうと思い湯に触れたとたんびっくりしました 熱湯と思えるほどにあつかったのです
心配して「あまり長湯だとのぼせますよ」といったところ
その男の人は振り向き
次の瞬間全身が凍りそうになりました
何と顔がのっぺらぼうだったのです
この話は立山で近辺の山小屋ではいくらでもあるらしく
昔はたくさんの遭難者が発生し死体も今と違って袋に折りたたまれ入り口に1ヵ月近く放置されたり それを別の登山者が知らずにベンチだと思い座って
小屋の主人に注意されギゃーっとびっくりしたことなど
ざらだったそうです