家族で山菜採りに登ったときのこと。

単独で笹藪を漕いでいると何か臭ってきた。あるポイントで強烈になる。獣臭だ。
腐臭でも糞臭でもなく、狐や狸でもない今まで嗅いだことの無い、物凄いエネルギーを発しているような臭い。やばい熊か。

リボルバーを手に構え笹より身を低くし様子を窺う。しかし音も気配もしてこない。しばらくじっと堪える。
5分ほど経つと獣臭が薄らいできた。そっと身を起こし辺りを見回して熊らしいものはいない事を確認する。

「おーい!」牽制も含め大声で家族へ熊の注意を呼び掛ける。全員の応えを聞き安心するも念のためリボルバーを一発鳴らした瞬間。
真後ろ背後1メートル位でガサッと音がした。驚いて振り返ると腰の高さの藪の中を何かが素早く走り去って行くのが見えた。

家族と合流し今起きた事を話すと、どうやら強烈な獣臭を発するキノコか何かの植物があるらしい。それだろうと。
それなら、神経を研ぎ澄ませ警戒している人間に気付かれず背後をとり、大声には動じず、
火薬に反応し素早い動きを見せた「何か」も、そのキノコのたぐいか。
もし1UPキノコだったのなら少し惜しかったかもしれない。


リボルバーはホームセンターで買いました。
熊除けグッズとして売られるようになった昔ながらのピストルのオモチャです。

数年前のことだけど 福山から帝釈峡までに連れと一緒に深夜ドライブに逝った時のことなんだが
>>その帰り道 油木の辺りから井原へ抜けるルートを通っていたらどこかで道を間違えたらしく
>>とんでもなく細い道に入ってしまった。まさに酷道。

>>しばらく道なりに進んでいたら突然少し開けた集落のようなところへ出た。
>>その集落にはかやぶき屋根の民家や木造校舎の小学校があり、道端に駐車してある
>>車はハコスカや117クーペ ダルマセリカ などの旧車ばかり。ほかにもたくさんあったが
>>よく覚えていない。まるで昭和中期にタイムスリップしたような集落だった。

>>車好きの俺らにとっては魅力的なスポットで 後日昼間に改めてその集落に逝ってみようとしたが
>>それ以来2度とたどり着けない。地図などで調べても見たがそれらしい集落は見当たらない。
>>
>>あれはいったいなんだったんだろうか・・・。

弟の話

俺たちが通った中学校は自転車通学で、
山というか峠を一つ越えたところにある。
さすがに道は舗装してあるけど街灯があるわけじゃないし
夕方は結構はやく暗くなる。

くねくねした山道で、利用するのは近所の農家の人か通学の中学生くらい。
で遠回りになるが通学路はもう一つあって、そっちは国道沿いで車もたくさん通るし
街灯もあって、まあ明るい道なんだ。

ほとんどのやつが、部活とか塾で遅くなったときは国道の方から買い食いしながらかえってた。
前置きがながくなったが、以下弟の話。

部活で遅くなって、家まで近いから山道の方から一人で帰ってたとき。
自転車の荷台に何かが急に乗ってきた。(ちょうど二人乗りみたいなかんじ。)
背中に体温感じて、耳元では息がきこえ。

そして、獣みたいな生臭いニオイ。
ビビって後ろを振り返れず、そのまま荷台に何かを乗せたまましばらく
自転車を漕ぐが、その荷台の何かは乗ったまま。
そしてカーブにさしかかった時、勇気だしてカーブミラーでその何かを確認したら
その瞬間ミラーには何にも映ってなくて、荷台も急に軽くなって体温もなくなった。


その後は立ち漕ぎで猛ダッシュで家まで一目散。
下りもノーブレーキで、一番重いギア踏みっぱなし。
その後は夕暮れ時は明るい方から帰るようにした。
以上