つづき・・・
タクシードライバーのハナシでは、
その半年前に日本人も事件に巻き込まれた
タイ軍事クーデターが今日起こっているというのだ。
そんな危険なエリアで暢気に食事なんてできるはずもなく、
すぐにホテルに戻ってもらうことにした。
しかしどこを通っても渋滞は解消されず、
気が付くと4時間近く車中にいた。
ようやくホテル近くまで戻ると
彼は一軒のタイ料理店に案内してくれた。
タクシー代も700バーツ（約2千円）しか受け取らなかった。
ビールと料理4、5品ほどを注文し、
クーデター真っ最中の明日以降をどう過ごすのかを話し合った。
ゴルフは大丈夫だろうとそこはポジティブに意見は一致し、
店を出ることに・・・が、
その金額に、全員言葉を失った。
なんと日本円で約3万円。
普通のタイ料理店であれば、せいぜい5千円程度。
ありえない！日本より高いなんて。
その瞬間、あのタクシードライバーの顔が浮かんだ。
もしや彼に騙された！？
我々は別のタクシーに乗り込み、
恐る恐る繁華街へ向かった。
渋滞もなく30分ほどで到着。予感は的中した。
街は何事もないような賑わいで普段と変わりはない。
そう、全てが真っ赤なウソ。
完全に騙されて、ぼったくりレストランに連れ込まれたということだ。
微笑みの国タイで起きた、微笑まれないような事件だった。
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タイ・バンコクおまけ その02
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