<よみがえるもの>
唯識に三性論と言うものがある。
円成実性、依他起性、遍計所執性がこれに相当するのであるが、
ここでは、第一義的な円成実性に対して、よみがえるものの性相が、
第二義的な依他起性、もしくは、縁起 (因縁生起) に依るものと見ている。
したがって、自性的な起性が様々な因縁に依って生起し起性する
のだとすれば、この因縁生起には定立的で定型的な定法がない。
つまり、自性的な不確定性や多様性の原因となっていると同時に、
そもそも、自性と呼ばれるような確定的な性そのものがない (無自性)、
と言われるのである。