<無畏城>


   以前、慈雲尊者の墨蹟を書道関係の雑誌で

   特集を組んだことがある。


   有名な竹筆や畳跡の残る一行ものの中に、

   この扁額が掲載されていた。


   気負いのない淡白な筆使いの中にも

   凛とした気迫が感じられ、

   不思議な静謐さの魅力に目を奪われた。


   曰く、 <無畏城>

   
   施無畏主の居ます処、

   施無畏主の現前し給う処、

   是れ、「無畏城」。