<五位考>

   ――― 透関 (脱落) の時節


   大道無門、千差路有。

   実際のところ、大道は、

   何処から入ってもかまやしないし、

   何処からでも入れるし、出られる。


   これを、「一超直入如来地」 (頓悟) と言い、

   透関の時節因縁 (仏縁/身心脱落) を言うのだが、

   如何せん、法界に透入し法界五位に習熟体達しても、

   これを透脱しない限り、乾坤に独歩するとは言えない。


   それのみか、

   洞山大師は、当処五位に霊亀尾を曳かざる底の、

   「不入不出」 「不去不来」 「不起不住」 の

   瑕疵なく途轍なき <霊機輪> を見届けている。