<五位考>

   
   海月既に影無し、游魚何ぞ迷うことを得ん。


   当処、覿面に真実を明らめて、

   親しき者は問わず、問う者は親しからず。

   
   <触目是真>

   一々、他人にこれが自分の親爺かどうか、
 
   尋ねる必要もない。


   如何なるか、如是不空の実相。

   ――― 眼横鼻直。


   わずかでも動著すれば、

   是れ、すでに是れに在らず。