<五位考>


   言、事を展ぶること無く、 語、機に投ぜず。

   言を承くるものは喪し、 句に滞るものは迷う。

                      (洞山守初) *


   理に過ぎて事に疎く、

   事に過ぎて理に暗し。

   まこと、言句にあらざれば、

   理事無碍なれども、

   いまだ、言句に渡らざれば、

   事々無碍なる人に在らず。


   
   * 洞山守初 (910~990) 雲門文偃の法嗣、

   唐代の禅者。 「麻三斤」 の公案で有名。

   曹洞宗の始祖、洞山良价禅師とは別人である。