<五位考>


   兼中到
   不落有無誰敢和     有無に落ちず 誰か敢て和せん
   人人尽欲出常流     人人尽く常流を出でんと欲す
   折合還帰炭裏坐     折合して炭裏に還り帰して坐す


   棚頭に傀儡を弄するを看取せよ、抽牽都来、裏に人有り。

                            ( 臨済第三句 )

   
   如何なるか、兼中到

   ――― 禅を学ばず、道を修せず、

   只、面前の水牯牛を養い得たり。