<五位考>


   偏中正
   失暁老婆逢古鏡     失暁の老婆 古鏡に逢う
   分明覿面更無真     分明覿面なるも 更に真無し
   休更迷頭還認影     更に頭に迷い還た影を認むることを休めよ


   三要印開して朱点側つ、未だ擬議を容れざるに主賓分る。

                             ( 臨済第一句 )

   如何なるか、正偏第二位

   ―――  「庭前の柏樹子」


   
   趙州、因みに僧問う、

   「如何なるか是れ祖師西来意」

   州云く、

   「庭前の柏樹子」

   僧云く、

   「和尚、境を将って人に示すこと莫れ」

   州云く、

   「我れ、境を将って人に示さず」

   僧云く、

   如何なるか是れ祖師西来意」

   州云く、

   「庭前の柏樹子」