寒い朝、

   ・ ・ ・ 吐く息が白い。   


   
   <挙揚と垂手>


   絶望とは 「断念」 であり、

   「断絶」 であり、「脱落」 である。

   
   それは同時に、「底抜け」 であり、

   「間抜け」 である。


   連続し持続する心理的事態からの脱却であると共に

   自我的な人性的事態からの脱落であり、解脱である。


   このような脱落の境涯 (悟性的領域) から見れば、

   挙揚は挙揚であり、垂手は垂手でありながら、

   ともに、生成の、或は、仏作仏行の一環として

   挙揚 (向上) が垂手 (向下) となり、

   垂手 (還相) が挙揚 (往相) となっている。


   いわゆる、ここでは、

   生死 (生成と消滅) が一如であり、

   「行き」 が 「帰り」 であり、

   「帰り」 が 「行き」 である。


   向上 (往相) が向下 (還相) であり、

   向下も向上となって、吸う息吐く息の、

   あるいは、振り上げる手も振り下ろす手も、

   あるいは、握る手も手放す手も、ともに、

   妙法の妙有妙用 (無作の妙用) となるのである。