<天は人の為ならず?>

   ――― 天は人の都合などお構いなしである。

   
   人間的な事の善悪 (良し悪し) は、

   必ずしも、人間的な資質や人格に依るものではない。

   多くは個人の、もしくは、人間の生存や生育にとって

   都合がよいか不都合かに依る。


   このように、事の善悪や事の良し悪しが、

   個々場の生存や生育に都合がよいか悪いか、

   その好悪や好嫌の情によって決定されている。


   しかし、天は人間の都合には左右されず、

   むしろ、それ独自の仕方で生成化育している。

   つまり、人間が生存しようがしまいが、

   生育可能であろうが不可能であろうが、

   そんなことにはお構いなしに生住異滅し続けている。


   此処では、未だ天の意思と人の思いとは裏腹で、

   むしろ、絶対矛盾的 (逆限定的/逆対応的) である、

   と、言って良い。