<夏オトコ>


   おはようございます。

   ようやく夏らしくなりました。

   今朝も、早くから蝉がにぎやかです。


   わたしは、夏が好きです。 特に夏の朝は格別です。

   若い頃、「梅雨明け」 というものを目の当たりにしたことがあります。

   
   夜遅く双六小屋に飛び込み、早朝、深い霧の中を

   這い松の露に濡れながら三俣蓮華に向かっていたとき、

   朝日が昇るに連れ周囲が白み始め、霧の晴れ間とともに、

   虹色に輝く陽の光のなかにいたのです。


   それは、昨夜まで降り続いた長雨と深い霧の明けた白露とが

   輝く光を散乱し、這い松林一面を覆い尽くしていたのです。


   この晴れ渡る光景の一瞬と神々しいまでに推移する光りのグラデーションは、

   以来、わたしの夏のイメージとなり、今もわたしの心の宝物となっています。