<個体発生と系統発生の、場に於ける 「多様性」 (ダイバーシティ) の問題>
それと今ひとつ、どうしても分らない気掛かりな問題がある。
いわゆる、存在の多様性を保証する 「種 (シーズ) の問題」、
種の起源とその歴史的・時空的な展開とである。
これが、存在及び生成にまつわる重要な出自の問題だと言うことは理解できるのだ
けれど、それがどのようにして形成され受け継がれ、ある種の純粋性を保ちながら
伝承し伝播していくのか、その分枝も含めて、およそ謎だらけなのである。
とくに、「核 (コア) の問題」 は切実である。
あらゆる存在の核、その中心ともいえる 「核子」 の形成に到ってはお手上げだ。
おそらく、これが 「モノポール化」 の発端には違いないが、では、どのようにし
てモノポール化され、やがては 「ダイポール化」 していくのか、そもそも、この
真空場とも言える絶対平衡場に極性が生まれ、のみならず双極化し、自己対称化し
ながら多極化して行く経緯などは、もはや個人の意思などとは言ってはおられぬ不
可思議千万の事態である。
たとえ、それが 「場の破れ」 に依るものだとしても、無限量数の発光とも言える
「光子」 が、即、「核子」 に変換されるわけではあるまい。
核子に到る経緯には、それなりの必然と要素とがある筈である。でなければ、我々
存在は今此処にはこのようにしては存在していないからなのである。
場を統一し把持し、あまつさえ統覚せしめる全体、この強い力の元に結集された存
在の核こそ、我々自身を記述せしめるアルファでありオメガであるに違いない。