<ホントの嘘>
「本当は・・・」 と言う事で、「本当の自分」 (理想) と
「そうでない自分」 (現実) * とが相対し分裂し葛藤する。
* 現にそうである自分、実際の自分。
(つまり、現実の自分が 「虚仮」 と見なされる。)
現在し現存する自己、現にそうである自分を否定し、誤魔化し、
覆い隠すことで、当場の、或は、当事者の真実を見失うのである。
毎度おなじみの繰り返しで申し訳ないのだが、
わたしが 「事の真相」 とか 「事の真実」 と言うとき、
<現にそうである自分>、 或は、<現にそうである世界> (現在)
を離れて言うのではない。
禅で言う、「本来の面目」 や 「本真の自己」 と言うのも同じである。
「今ここ」 (実際) を離れた 「本当の自分」 や 「本当の世界」
などと言うものは、現実を離れた仮相であり、理想や妄想に過ぎない。
<真実は現実 (実際) を離れない>
これが、「即事而真」 (覿面に真実を明らめる) の意味である。
むしろ、現実こそが 「事の真実」 (諸法実相) を如実に顕わしている。