<如月>


   旧暦二月のことを 「如月」 と呼ぶが、名前の由来よりもこの呼び名が好きだ。    

   文字通り 「月の如し」 と読めば、何が月の如しなのかは知らないけれど、    

   それだけで皓々と冴え渡る厳冬の月夜を思い浮かべて、清新で鮮烈な気分に充たされる。

   
                        ―――― 涅槃会 (2/15) に寄せて



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   ≪禅が自身に露わとなるとき、禅はすでに禅を超えている≫


   禅が独露現成し、それ自らを露わにするとき、

   禅は禅の形骸を超え、あるいは、禅の規矩や形式を越えて、

   虚心坦懐となり、一切の場に渡り、一切の時に向って、

   一意専心となり、心々不異となっている。