≪不可得の愛≫    

   ―――― あるいは、不可得の法       

   
   これはね、掴もうとしたら掴めないんだよ、水や空気がそうであるようにね。            

   上手の手から水がこぼれ落ちるように、ことごとくこぼれ落ちるのだから。        

   でも、君が随処に主となって是れを掴めば、この世のすべてが君の掌中のもので、
   
   造作もなく把持し把握できるのだから。 この秘密を知る者はまだ少ないと思うよ。



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   これを 「主客一如」、或は 「主語 (主辞) と述語 (賓辞) の相即」 と呼んでいる。
   
   いわゆる、無主体的主体の 「妙有妙用」 であり、「真空妙用」 であり、「神通妙用」 である。

   ―――― 言語道断底の所為である。