≪信仰から愛へ≫


   信仰とは、単に宗教上の問題でも信仰心や信念だけの問題ではない。

   それは、ある対象へと繋ぎ止められる <心の問題> であり、


   それが、緻密で冷静な理性的判断に基づくものであろうと、

   情感豊かなあふれる感情に基づくものであろうと、

   毅然とした意思に基づく信念のようなものであろうと、

   あるいは、

   代々継続され継承された伝統や習慣のようなものであろうと、


   そこへと向かい、そこへとつながり、

   そこへとつなぎ止められることによって、

   <それ以外にはあり得ない> ものとして、


   目前するあらゆる可能性と、あらゆる方策と、

   あらゆる対処の仕方まで排除され無視されて、

   いわば、<考える余地のないもの> として、

   見事なまでの 「思考停止」 「判断停止」 に陥り、

   確固たる ≪排他的水域≫ を形成する。