フィデル

   私は今 多くを思い出している


   マリアの家で君と出会ったこと

   革命戦争に誘われたこと

   準備期間の あの緊張の日々

   死んだ時は誰に連絡するかと聞かれた時 ―――

   死の現実性を突きつけられ慄然とした

   後に それは真実だと知った

   真の革命であれば

   勝利か死しかないのだ


   私はキューバ革命で ―――

   私に課せられた義務の一部は果たしたと思う


   だから別れを告げる

   同志と 君の人民に

   今や私のでもある人民に


   私は党指導部での地位を正式に放棄する

   大臣の地位も

   司令官の地位も

   キューバの市民権も


   今 世界の他の国々が ―――

   私の ささやかな助力を求めている

   君はキューバの責任者だからできないが

   私にはできる


   別れの時が来たのだ


   もし私が異国の空の下で死を迎えても ―――

   最後の想いはキューバ人民に向かうだろう

   とりわけ君に



   1965年10月3日キューバ共産党発足式で

   カストロによって読み上げられたチェ・ゲバラの手紙

   ―――  『チェ 39歳別れの手紙』 映画パンフより。


   
   
   性懲りもなく、また見てきました。


   映画 『チェ 39歳別れの手紙』 公式サイト
   http://che.gyao.jp/