<ぼくは、父さんとは違う!>


   ここに、自立のときを迎える。

   差異の自覚が始まるのである。


   <私は、あなたとは違う> と、意思表示することで、

   明らかな 「個の自覚」 に向かうのである。


   この意思表示に失敗すると、或は、明確な意思表示にしくじると、

   彼は、内面化され、内向化されて、すねたり、もがいたり、と、

   いつまでも愚図り始める。 

   ――― そのとき、を迎えるまで。



   親や一般から見れば、この <悪あがきのとき> が、

   「反抗期」 なのだろうし、「自立のとき」 なのだろう。

   たのもしくもあり、いちばん手間の掛かるときでもある。

   
   子から見れば、親離れするときを迎えたのだろうし、

   親もまた、子離れするときなのだろう。


   この <痛み分け> が、「関係依存」 からの脱却だろうし、

   新たな関係を構築する契機 (きっかけ) となっている。


   彼 (或は、彼女) は、すでに社会的な関係性を構築する

   公共性 (大人) の <とば口> に立っているのである。