≪事の真相≫

   ――― あるいは、「即事而真」


   
   事象の表相を追うには、もはや足が付いていかない。

   だからと言って、事の真相 (因果関係) を追うと言うのも、

   何だか <いまさら> と言う感じがして、もどかしくて果てがない。


   「事の真相」 などと言う言葉に騙されてはいけない。

   事象の真相は、何処まで追いかけても事象に過ぎないし、

   さらに、その事象 (事相) を丹念に解きほぐして見ても、

   さらなる事象に出会うばかりで、一向に事の真相には行き着かない。


   じつは、事象の真相などと言うものはなく、

   むしろ、その時々の事象 (事相) が真相 (真実) である。

   
   只、事象の表相、或は、事象の表象や表徴に騙されないことです。

   言語ゲームとも呼ばれる、果てしなく際限のない <思考の罠> に、

   その連想ゲームに取り込まれないこと、図に乗らないことが肝要です。


   だって、事象の表相 (表象/表徴) を取っ払ったところに、

   事象と言う ≪事の真相≫ (実相/実際) が在るのですから。