或る日刊紙の紙面より ・・・


   不安と不満の時代を生き抜くための、確かな道しるべ。

   『悩む力』  姜尚中 (カン サンジュン)

   
   「私」 とは何者なのか、何のために 「働く」 のか、

   なぜ死んではいけないのか・・・。

   
   漱石とウェーバーを手掛かりに、

   苦悩を通して真の強さを掴む生き方を提唱する。


        
        *          *          *


   
   ≪煩悩即菩提≫


   新聞には、上述のような力強いキャッチコピーが並ぶ。

   まだ読んでないし、内容も知らないのであるが、

   紙面上の 『悩む力』 と言うタイトルを見て、

   フッと、「良いタイトルだな」 と思った。


   <悩むにも力が要るんだ> と、

   あらためて気付いたのである。


   以前、あらゆる力の源泉を尋ねてみるに、

   それは、<真空の自発的対称性の破れ> に行き着く、

   と、書いたことがある。


   真空の自律的で自発的な対称性の破れが、

   この世の <あらゆる力> の源泉であり、

   源流である・・・と。


   もし、そうであるなら、

   ≪悩む力≫ (煩悩の力) も又、まぎれもなく、

   ≪是の力 ≫ (菩提心の発露/観音力/慈悲) に相違ないと ・・・。