書庫: 龍のすみか 所収
   


   ≪無駄 (あそび) の効用≫


   不安が、恐怖の前駆形態、

   もしくは、程度問題だと考えていたが、

   必ずしも、そうではないようだ。


   不安とは、どうも、

   自らの <命運> を他者の手に委ねること、

   あるいは、

   委ねられている状態、(しがみ付きを含む)

   その行為形態 (形式) を言うのではないか。


   その意味から言えば、

   自ら為す主体的な関係的行為の前戯とも前提とも言える

   <甘え> や <遊び>、或は、<戯れ> は、

   すべての社会的関係性 (相互信頼性/交流) を円滑に進め、

   円満に成就させるための (慣れ親しむための) 潤滑油であり、

   この場合の 「他者依存」 とは峻別される。


   それは、生存の問題と言うよりも、むしろ自他律する実存的な、

   社会システムとの二律背反的な構造に <問題の種> があるように思われる。