書庫: 龍のすみか 所収
   


   気まぎれにと、女房殿が風鈴を吊ってくれた。

   ニヤニヤしながら、風鈴が鳴くのを待っている ・・・



   ≪夢か現か幻か≫


   未明に <戸をたたく者> があった。

   時計を見れば、午前3時半。

   こんな時間に誰だろうと、

   戸をすこし開けて辺りを見回すが、

   誰もいない。


   <幻聴> か、 <空耳 (そらみみ)> か、

   それとも、俺にも、

   とうとう <来るべきものが来た>

   と、言うことか・・・。