書庫: 龍のすみか 所収
   


   ≪啓示≫


   存在が、それ自身を開示し物語る形式は、

   存在のはるか高みに在って、

   存在を疎外化し対自化し乍ら読み解く

   思惟や思考の形式 (産物) ではない。


   それは、≪黙示録≫ (アポカリプス) とも呼ばれる

   今ひとつの歴然とした <存在様式> であり、

   それ自らの内に在って、それ自らを開示し示現する

   <物語る存在> としてのみ記述される。


   したがって、

   それは、<存在の物語> ではない。

   
   ≪存在が物語る≫ のである。