≪場のふるまい就 所収
   


   ≪己事究明≫

   ――― 汝自身を知れ。


   <自分自身を知る> ことが、

   哲学 (思惟/思考) することの主要な仕事 (ふるまい)

   の一つだとすれば、

   哲学の目的は、<それを無事に終えること> にある。


   哲学からの卒業が、そのプロセスや内容の立派さ以上に、

   哲学の目的であり目標である。

   
   この奇妙なパラドックスを知る者にとって、

   ヴィトゲンシュタインの梯子 (はしご) は、

   単なる比喩ではなく、

   自ら取り外し捨て去るものとなる。


   ――― ましてや、自己を知ることが

   他己 (世界) を知ることに繋がっているとしたら、

   ナオサラである。