≪場のふるまい頃 所収
   


   ≪無心の自己≫

   
   どうやら、また 「振り出し」 に戻ったようです。


   ・ ・ ・ もしあなたが、

   無心であるなら、無心など求めない。

   
   
   もしもあなたが、

   目覚めたばかりの朝のように 「自明性の現在」 に佇むなら、

   もはやこれ以上に、無心 (無事) など求めないでしょう。


   人は元より無心であるにも拘わらず、

   無心では居られないから、

   ( 事あるごとに意識し造業するから、)

   <無心であろうと> 更なる混乱と迷妄を加えるのです。


   これじゃ <いたちごっこ> と同じで、

   この意識的な <堂々めぐり> や

   <連想ゲーム> を止めない限り、

   つまり、当処 (自明性の現在) に安心立命しない限り、

   果てのない <業苦> となり、<心病> となるのですから。

   
   これを仏教では、≪無間地獄≫ * と呼ぶのです。


   * 悪矛盾・悪循環・悪無限