≪場のふるまい帰 所収



   ≪ 解脱の大海 ≫

   ――― 或は、『現生往生』



   今此処が、この現世が 『解脱の大海』 である。

   更に修証を必要とせず、規矩さえ必要としない

   了々たる解脱の大海である。


   この世が、すでに解脱の大海であるとは、

   何と言う僥倖、何と言う驚異か・・・。

   
   見晴るかす解脱の大海にあって、

   進むに妨げるものなく、退くに止めるものがない。

   行かんと欲せば行き、帰らんと欲せば帰る。

   自ら歩を運んで、東奔西走

   さらに、故人の轍を踏むことはない。



   ≪ 海月既に影なし、游魚何ぞ迷うことを得ん ≫


             (『臨済録』 行録十九 参照)


   ――― ネコ踏んじゃった?   (ゴメン)