≪愛のフロント頃 所収

   

   ≪ 寂滅性中 * に一人 (真人) 在り ≫


    * 生死岸頭  (彼岸の岸辺)



   是れ、 ≪ 火中生蓮華 ≫ にして、

   牛頭 (ごず) 没 (かく) れ、馬頭 (めず) 回 (かえ) る。

   未だ明頭顕われざるに、既に暗頭明らかなり。

   已起 (いき) の者は続 (つ) ぐこと莫れ、

   未起 (みき) の者は放起することを要せざれ。



   無門曰く、

   ≪ 真金を識らんと要せば、火裏に看よ ≫ と。