≪愛のフロント頃 所収

   

   人境倶に相引き相違えて、合水和泥

   因縁とやせん、縁起とやせん。

   金糸銀糸合い結んで、納豆の糸引く如く、

   主客回互して不回互なる処、因と為し縁と為すも、

   同道台頭して、妄想の因と為し、増長の縁と為す。

   汝暫く、人境倶に一刀に両断して、

   この「連想ゲーム」を絶つべし。

   然らば、箇々に光明を放ち、

   円妙なる実相を顕して、

   各箇に自存すべし。

   また、各々に自知するを許す。

   是れ 『因縁空』 ならん、

   『縁起空』 ならん。


   ≪ 事々足るべし、無礙なるべし ≫