≪愛のフロント頃 所収

   

   ≪了事の凡夫≫

   ――― 没量子、汝何処より来たり、何処へか去る。

   来るに来る処なく、去るに去る処無し。

   
   只、機に応じ境に応じて、善く隠顕自在なるに因りて、

   その来処を知り、帰処 (落処) を知る。

   
   元来 「一佛乗」 に在って、

   只に 「帰去来する」 と言うべきか。

   
   
   ――― この観音子、

   東天にては、凡夫丸出し。

   ( 食っちゃ垂れ、食っちゃ垂れ )

   
   只、打鼓するに、善くこれを知る。

   従来より、一行一切するに

   <火を将って 灯火と為す> と。