≪愛のフロント頃 所収

   

   大道無門 千差有路      大道無門、千差路有り。

   透得此關 乾坤獨歩      此の関を透得せば、乾坤に独歩せん。


                          (『無門関』 自序の偈 )



   ≪ 未だ 「有門」 を説くは 「三乗の権学」、

    須らく 「無門」 に到って 「大乗の法器」 足るべし。≫ *


   * 「門より入る者は是れ家珍にあらず、

     縁に従って得る者は始終成壊す」 と。



   覿面に 「如是の実相」 を諦めて、一星事なく、

   返って、自らに引き受けて 「脱体現成」 す

   ――― 是れ又、何者ぞ。

   
   
   この者、一口に乾坤を呑却し了りて

   「東天の観音子」 となり給う。

   
   言うこと莫れ、 「庭前の柏樹子」 と。