最後の雇用契約更新 | 肺癌ステージ3A→1B→脳転移でステージ4に

肺癌ステージ3A→1B→脳転移でステージ4に

2019年肺腺癌でステージ3A抗がん剤→左肺上葉切除後ステージ1Bのダウンステージその後経過観察→1年半後脳転移でステージ4になり定位放射線治療→前立腺がんの疑い有り。→脳腫瘍の再発で2022年3月2回目定位放射線治療2022年9月脳腫瘍増大により開頭による脳腫瘍摘出。

最近は天体写真は全然撮れていません。

ブログジャンルにも合ってないです。


天気も良く無いのですが、案外と仕事が忙しいからかもです。


ところで私は60歳で定年後再雇用中ですが、とうとう再雇用も終わりの様です。

先日、今年の雇用契約更新の書類が郵便で自宅に届きました。

再雇用は1年毎の契約です。本当の社員ではなく契約社員と言う言い方のほうが分かりやすいですね。


その書類の雇用期間に「今回の契約が最終契約になります」と例年とは違う一文が入っていました。

その文章を見た時はチョット寂しいというか、何とも言えない無気質な物を感じました。


この書類は契約書なのでこの様な文章は当たり前とは思います。六法全書の中の文章と思えばこんな物です。


私の故郷の先人に秋山真之と言う方は軍事作戦中の本国への電文「本日天気晴朗ナレドモ波高シ」や、これから戦いに臨むにあたって、将兵に向けた言葉に「皇国の興廃コノ一戦ニアリ各員イッソウ奮励努力セヨ」など名言として残っていますが、これらの文章、また、言葉には有機的な心がある様な気がします。だからこそ人に感動を与えられる気がします。


人はただの文章や言葉でその情景を頭の中に描いたり、気持ちが一喜一憂してしまう様な気もします。

秋山真之は正岡子規とも交流があり本当は文学の道に進みたかった様な話も司馬遼太郎の小説には「坂の上の雲」に出てきていました。


秋山兄弟は私の生まれ育った松山市歩行町の同じ町内の人ですが、私は成人して「坂の上の雲」を読むまでこんなに凄い人とは知りませんでした。


相手の気持ちや影響を与えてしまう言葉や文章の表現方法は難しいですね。


契約書の中のたった一文で気持ちが動いてしまいました。契約書の中の文章には有機的な要素は必要ないと誰が考えたのでしょうか?もう少し有機的な部分があったほうが人に伝わる様な気がします。


さて、65歳からの私の人生ってどうなるのでしょう。

でもこんな風に考えられる事も2年前の治療前の事を思えば有り難く思えます。不思議です。

人間は欲が深いと言うか、ゲンキンと言うか図々しい生き物ですね。


私の言葉や文章も酷い、美しい言葉や文章で表現出来る人がうらやましいです。