• 「傘なんか持つから、雨が降る」理論-【朝日社説】シェルター整備 有事招かぬ外交努力も


 傘なんか持つから、雨が降るんだ。傘なんか、持たなければ良い!って主張する者が居たら、「なんだコイツ?バカか、気違いか、酔っ払いかぁ?」と思うのが、普通だろう。誰であろうと、その者が傘を持っているか否かで、降雨の有無が決まる、訳が無い。単純な話、其奴が傘を持って無くても、降る雨は降る。至極、当たり前な話だ。

 だが、これが国防とか国家安全保障とか言うレベルになると、何をどうとち狂ったんだが知らないが、「傘なんか持つから、雨が降るんだ。傘なんか、持たなければ良い!」って主張が、大手を振って罷り通ってしまう、ことがあるのだから、「思い込みって、怖いねぇ。」と言うべきか、「心、此処にあらざれば、見るとも見えず。」と言うべきか。はたまた、「軍事忌避、軍人差別、安保白痴、平和ボケ、軍事軽視&蔑視の、戦後平和教育の賜」と言うべきか。

 無論、私(ZERO)自身が「戦後平和教育」なるモノを受けた身ではあるが、生来のへそ曲がりと、親や親類や友人に恵まれて、その悪影響を随分と軽減出来た。お陰で、こんな朝日社説の気違いぶりも、「傍から見る」ことが出来て、良く判る。

 ああ、反面教師としての朝日新聞のお陰、ってのも、忘れてはいけないなぁ。
 あの「少年朝日年鑑」の自衛隊差別(*1)は、実に凄まじく、忘じがたいモノがあった。その点は、今も大差ない様だが(*2)。

 

  • <注記>
  • (*1) 大東亜戦争時の帝国海軍主力戦闘機「零戦」と、航空自衛隊の超音速ジェット戦闘機を比較して、こんなに強力になって居るぅぅぅぅぅっ!!何のためにぃぃぃぃぃぃぃっっっっ!!!!!とやっていた。

  •  技術の進歩も抑止力もあったもじゃないよな。 
  •  
  • (*2) だが、そんな朝日新聞が、戦前戦中を通じては再三「日本軍国主義」を扇動し、鼓舞していたことを、忘れるべきでは無いな。今でこそ「アカ新聞筆頭」ではあるが、嘗ては「国粋主義」を売り物にしていたのだ。 
  •  ま、その程度の「アカ」であり、その程度の「国粋主義」であった、と言うことだ。 


 

  • (1)【朝日社説】シェルター整備 有事招かぬ外交努力も

 

 

https://www.asahi.com/articles/DA3S15900988.html?iref=pc_rensai_long_16_article

 

社説

 

2024年4月1日 5時00分

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写真・図版

日本最西端の沖縄県与那国島にある陸上自衛隊駐屯地。台湾に近く、与那国町は、住民が避難するための堅牢な建物の整備を求めている=2023年3月10日、与那国町、朝日新聞社機から、迫和義撮影

 

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 外国からの武力攻撃を想定したシェルター(避難施設)の整備に、政府が本腰を入れ始めた。もとより万一への備えは大切だが、住民の命を守る確実な手段は戦争を起こさせないことだ。外交を含めた万全の努力が求められる。

 

 まずは「台湾有事」を念頭に、沖縄県の先島諸島の5市町村(宮古島市、石垣市、竹富町、与那国町、多良間村)に、国が財政支援する堅牢な「特定臨時避難施設」を確保する方針だ。

 

 公共施設などの地下に設け、避難誘導に当たる行政職員や逃げ遅れた住民が2週間程度とどまれるようにする。爆風に耐えられるよう、壁の厚さは30センチ以上とし、食料や飲料水などの備蓄倉庫を備えるなど、技術面のガイドラインも公表された。

 

 離島では、航空機や船舶しか避難のすべがなく、悪天候で動けないおそれもある。先島諸島の自治体は、国に避難施設整備のための支援を求めており、今回の方針は、そうした地元の不安や要望に応えるものでもある。

 

 政府は海洋進出を強める中国を念頭に、与那国、宮古、石垣各島に陸上自衛隊の駐屯地を開設するなど「南西シフト」を進めてきた。この地域に敵基地攻撃にも使える長射程ミサイルの配備も見込む。力による対抗措置が先行し、後手に回っていた感のある住民保護に本格的に取り組むことには意味があるが、安全安心にはほど遠いのが実情だ。

 

 政府と沖縄県などは、有事に際し、先島諸島の住民ら約12万人を九州・山口に避難させることを想定している。しかし、必要な移動手段を速やかに確保し、安全に運航できるのか、現実性を疑問視する声がある。シェルターの収容能力には限度もあろう。住民を守るための、総合的な計画が示されねばならない。

 

 武力攻撃への備えとしては、国民保護法に基づく「緊急一時避難施設」が昨年4月時点で、全国で5万6173カ所指定されている。ただ、比較的安全性が高いとされる地下街などの地下施設は3336カ所にとどまる。

 

 政府は今回、新たに特定臨時避難施設の制度を設けるとともに、以前からある緊急一時避難施設の充実や、政治経済の中枢を含む都市部などでの指定の促進を打ち出した。

 

 自民党内には核・生物・化学兵器の攻撃にも耐えるものをめざすべきだとの意見もあるという。財政の制約のある中、どんな事態を想定し、優先順位をどうつけるのか。沖縄のみならず、全国民的な理解なくして、前に進めることはできまい。

 

  • (2)有事に備えるのが国防であり、国家安全保障です。QED。

 「治にいて、乱を忘れず。」も、「百年兵を養うは、唯一日が為。」も、国家安全保障の金言にして、原則。

 「死ぬために生命保険に入る」奴は相当に珍しいし、「火事に遭うために火災保険に入る」奴も希だろう。軍隊を持ち、兵を養い、「唯一日に備える」のは、その「一日」を極力回避しうるため。抑止力とは、畢竟「相手に戦争仕掛ける気を無くさせる」ことなのだから、精鋭無比の兵も、必殺の強力兵器も、抑止力である。

 逆に惰弱な兵や、威力不足の兵器は、「抑止力とならない」程度で済めば見つけモノで、下手すると「戦争誘因」で、戦争を惹起する。
 
 而して、精鋭無比の兵と必殺の強力兵器による抑止力は、別に「外交努力を否定」するモノでも無ければ、無にするモノでも無い。


 どう言う訳か(*1)世間一般では、「外交力=平和=善」に対して「軍事力/抑止力=戦争=悪」として、相反的な相容れない者かの如く考える人、言う人がままあるんだが、「砲艦外交」ってコンセプトは、左様な「相反的関係」が、少なくとも必然的でも絶対的でもなく、両者が「相補的でもあり得る」事を示して居ように。

 言い替えるならば、日本政府が(その、余りに遅れている)シェルター整備に着手し推進したところで、それを「外交努力を怠っている」とか「外高度旅行を怠ろうとして居る」とか非難するのは余りに短絡的であるし、「外交努力を無にするモノだ」とすれば大間抜けか気違いのレベル。
 「外交努力も忘れるな」とする上掲朝日社説は、「大間抜け」や「気違い」となることこそ免れていようが・・・・私(ZERO)に言わせれば、「相当に的外れ」だ。

 更に言えば、そんな上掲朝日社説の「相当に的外れ」な主張の背後に見え隠れするのが、タイトルにもした「傘なんか持つから、雨が降る」理論だ。

 公共シェルターなんざぁ、冷戦時代の昔から、米ソ両国はじめとして、NATO諸国やワルシャワ条約機構諸国では「あって当たり前」のモノ。

 スイスなんざぁ、個人住宅にもシェルターの設置が義務づけられて、世界で唯一(当時)「シェルター収容人数が、人口を上回る」シェルター大国だ。
 言っておくが、此処で言う「シェルター」とは、「核兵器の直撃こそ耐えられないが、一定距離以遠での核爆発とその後の環境汚染には耐え、生き延びることが出来る」耐放射線/対BC兵器シェルターだぞ。

 そんな「世界のシェルター事情」なんぞに全く触れることなく、上掲朝日社説の通り「日本政府の随分遅いシェルター整備計画を非難/批判」出来てしまうのだから、「矢っ張り朝日は、日本の敵だな。」と、改めて確信出来てしまうな。
 

  • <注記>
  • (*1) 本当に、「どう言う訳」なんだろうねぇ。「戦後平和教育による洗脳」かねぇ。この程度の「洗脳」、一寸自分の頭で考えれば、忽ち「解ける」だろうに。